転職はリスクが大きいので、まず副業で月3万円だけ稼げないかと💦
でも体験談を開くと、書いた人はもうエンジニアでした。
先に結論からお伝えします。
未経験のまま開発の副業案件を取るのは、ほとんど無理です。
ただし副業からITに入る道は、別にちゃんとあります。
作れるものを1つ持ち、小さな仕事を受けて、月3万円まで伸ばす順番です。
この記事を読むと
- 上位に出てくる成功談が自分と同じ立場の話か、開いてすぐ見分けられます
- 月3万円までに必要な作業時間が分かるので、自分の予定と照らせます
- 「簡単に稼げる」と書かれた案件を、その場で閉じられます
エンジニア未経験の副業案件の実態
「未経験から副業で月◯万円」という体験談は、たしかに見つかります。
ただし読み進めると、筆者がすでに会社を移ってエンジニアになっていることがあります。
本業で毎日コードを書く人が、その延長で受けた副業の話です。
成功談を読むときは、その人が「いつエンジニアになったか」を先に確かめてください。
副業の話に見えて、転職したあとの話であることがあります。
では、副業をしている人は実際どのくらい稼いでいるのでしょうか。
労働政策研究・研修機構が、副業をしている11,358人に月収を聞いた調査があります。
- 3万円未満が23.8%
- 5万円未満まで広げると41.2%
- いちばん多い区分は5万〜10万円未満で30.0%
4割の人は、副業の月収が5万円に届いていません。
逆にいえば、月3万円は無理な目標ではないということです。
これは副業の種類を問わない、働いている人全体の数字です。
IT副業だけの月収ではありません。
そもそも副業をしている人自体、まだ多数派ではありません。
パーソル総合研究所の調査では、正社員の副業実施率は11.0%でした。
過去最高の数値で、2年前の調査から4.0ポイント増えています。
実際に副業をしている人は305万人です。
今の仕事を続けながら他の仕事もしたい人は、別に493万人います。
いっぽう求人サイトで「副業OK」を探すと、件数はそれなりに出ます。
dodaのITエンジニア特集では829件、マイナビ転職では1,020件でした(2026年9月4日時点)。
これは副業を認めている会社の、正社員求人です。
未経験者が受けられる副業案件の数ではありません。
では、なぜ未経験のまま開発案件を取るのが難しいのでしょうか。
発注する側に、教える時間がないからです。
会社が新人を採用するときは、育てる前提で給料を払います。
副業の発注は、できあがったものに対してお金を払います。
発注側から見ると
副業の案件は、動くものを納品できる人に出すのが前提になります。
経験を積む場としては用意されていません。
未経験が最初に狙う副業の種類

未経験でも受けられる仕事は、開発そのものではなく、その周辺にあります。
| 最初に狙える仕事 | 求められること |
|---|---|
| 動作テストと不具合の報告 | 手順どおり試して、結果を書ける |
| 既存サイトの文言や画像の差し替え | HTMLとCSSを少し読める |
| マニュアルや手順書づくり | 分かりやすく書ける |
| 技術系の記事の執筆 | 調べて自分の言葉にできる |
| 表計算の集計を自動にする | 簡単なスクリプトが書ける |
どれも「作れること」より、決められた手順を正確にやれることが先に来ます。
最初の1件は、金額より終わらせることを優先します。
1件終われば、次からは経験者として応募できます。
開発案件より生成AI活用が入口になる理由
同じ副業でも、開発案件と生成AI活用では入口の高さが違います。
| 入口 | 先に必要になるもの |
|---|---|
| 開発案件 | 動くものを納品できる実績 |
| 生成AI活用 | 自分がすでに知っている仕事の中身 |
たとえば今の職場でやっている作業を、生成AIで速くしてみる。
これは業界の中身を知っている人のほうが、うまく作れます。
未経験に向いている理由
開発は作れることから始まりますが、生成AI活用は知っていることから始められます。
30代まで別の仕事をしてきたことが、そのまま強みになります。
需要そのものも増えています。
総務省の情報通信白書によると、国内のAIシステム市場は2024年に1兆3,412億円でした。
前の年から56.5%増えています。
生成AI副業の案件数や単価をまとめた公的な調査は、まだありません。
よく見かける単価表には、調査の出どころが書かれていないものがあります。
「稼げない」という書き込みのほうが気になる場合は、その中身を分けた記事があります。
副業で月3万円までの現実的なステップ
まず、月3万円がどのくらいの作業量になるかを見ておきます。
パーソル総合研究所の調査では、副業の時給は中央値で2,083円でした。
平均は3,617円ですが、こちらは高く稼いでいる人に引っ張られます。
中央値の2,083円で月3万円を割ると、およそ14時間になります。
週にすると3〜4時間です。
この14時間は、中央値から割り算しただけの目安です。
実際の時給は、受ける仕事の種類で変わります。
同じ調査では、1か月の副業活動時間は平均23.0時間でした。
月3万円は、平均より少ない時間で届く範囲にあります。
作れるものを1つ持つ
小さくてかまいません。人に見せられる形まで仕上げます。
手順が決まっている仕事を1件受ける
テストや修正など、正解がはっきりしている仕事から入ります。
受けられる仕事の幅を広げる
1件終えるごとに、応募できる案件が増えていきます。
週3〜4時間も、正直きついです。
仕事のあと子どもを寝かせたら、もう何も残っていません💦
平日に毎晩1時間ずつ作るのは、たしかにかなり難しいです。
ただ14時間は、月の合計で足りればいい数字です。
土曜の午前だけ、という形でも月の合計には届きます。
毎日やる形にこだわらないほうが続きます。
未経験エンジニア副業の注意点(詐欺案件の見分け方)

副業を探し始めると、「簡単に稼げる」という広告が必ず目に入ります。
消費者庁は2025年に、副業をうたう手口を2件公表しています。
1件目は、SNSの「アンケート副業」の広告から始まります。
「初心者でも簡単に稼げる」「このプランなら月50万が当たり前になる」と勧められます。
画面共有アプリを入れさせたうえで、60日間250万円のサポートプランを提示する手口です。
お金がないと伝えると、消費者金融から借りて払うよう勧められます。
- 途中で別のLINEアカウントへ移される
- それまでのやりとりを消すよう求められる
- 報酬が出ないと相談すると、少額の返金で終わらせようとする
2件目は「動画のスクリーンショットを送れば報酬」という広告です。
Telegramなどに誘導され、先に参加費用を払わされます。
そのあと「作業ミス」を理由に、追加の送金を求められます。
2件に共通しているところ
どちらも、報酬を受け取る前にこちらがお金を払っています。
働いた分の対価という形になっていません。
ここから、見分け方がそのまま出てきます。
- 「月◯万が当たり前」と、金額を先に言ってくる
- 返金保証がついている
- 借りてでも払うよう勧めてくる
- 作業を始める前に費用がかかる
- 画面共有アプリを入れるよう言われる
- やりとりの履歴を消すよう言われる
1つでも当てはまったら、その時点で閉じて大丈夫です。
出典にした消費者庁の注意喚起
相談は、数としても残っています。
国民生活センターによると、2025年度の消費生活相談は100.6万件でした。
そのうち「内職・副業その他」が11,751件で、商品や役務の分類では16位です。
お金が入り始めたら、2つだけ先に確かめておきます。
- 勤め先の就業規則(副業を認めるかどうかも条件も、会社ごとに違います)
- 確定申告(給与以外の所得が20万円を超えると必要になります)
確定申告のほうは、金額の数え方に落とし穴があります。
20万円は「収入」ではなく「所得」です。
かかった費用を引いたあとの金額で判断します。
エンジニア副業を未経験から始める最初の一歩
最初の一歩は、案件を探すことではありません。
人に見せられるものを、1つ作るところからです。
題材は、自分の仕事で困っていることをそのまま使うと決めやすくなります。
毎週やっている集計を自動にする。よく使う文章のひな形を作る。それで足ります。
- 作ったものを、他人が見て動かせる形になっているか
- なぜ作ったかを、3行で説明できるか
- 同じものを、もう一度作れるか
3つ目がいちばん大事なところです。
一度きりで再現できないものは、仕事として受けたときに困ります。
私は15年ほどこの分野を見てきました。
副業から入って続いた人は、最初に作ったものが小さくて具体的でした。
大きいものを作ろうとすると、完成しないまま数か月が過ぎてしまいます。
1週間で終わるものを1つ、が結局いちばん早いんです。
未経験のまま開発の副業案件を取るのは、ほとんど無理です。
それでも副業から入る道はあり、作れるものを1つ持つところから始まります。
副業をしている人全体で見ても、月収が3万円未満の人は4人に1人います。
やることが1つに絞れました。
まずは今の仕事で困っていることから作ってみます。
困っていたことから作ると、案件を探し始めるころには見せられるものが手元にあります。
生成AI側から始める場合は、講座に入るかどうかで迷うことになります。