【2025年最新】Topaz Video AI 7の使い方と評判を徹底レビュー!価格・購入方法・注意点までプロが解説

Topaz Video AIは、AI技術で動画の画質を劇的に向上させる最高峰のソフトウェアです。しかし、「価格が高い」「使い方が専門的で難しそう」「自分のPCで本当に動くの?」といった不安から、導入をためらっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Topaz Video AIを業務レベルで使い込んでいる筆者が、最新バージョン7の新機能から、失敗しない購入方法、全AIモデルの詳細な解説、そしてPCスペックまで、どこよりも詳しく、網羅的に解説します。

こんな悩みを解決できます
  • 昔撮った低画質な動画を本気でキレイにしたい
  • AIで生成した720p動画を高品質な4Kにしたい
  • Topaz Video AIの価格体系と買い切り方法が知りたい
  • どのAIモデルをどんな時に使えばいいか分からない

Topaz Video AIとは?AIが高品質な映像を生み出す専門ツール

Topaz Video AIは、AI(人工知能)の力を使って、動画の解像度を最大8Kまで向上させたり(アップスケーリング)、ノイズを除去したり、フレームを補間して滑らかなスローモーションを作成したりできる、画質向上に特化したソフトウェアです。

NASA、Netflix、IMAXといった名だたる企業での採用実績もあり、プロの映像の現場ではなくてはならないツールの一つとなっています。

特に最近では、RunwayやPikaなどのAI動画生成サービスが普及していますが、生成される動画は解像度が低いことがほとんどです。そのため、AI生成動画をTopaz Video AIで高画質化するという活用法が、クリエイターの間で急速に広まっています。

Topaz Video AIで「できること」と「できないこと」

このソフトはあくまで「画質の向上」に特化しており、一般的な動画編集ソフトとは役割が明確に異なります。

Topaz Video AIでできること(主要機能一覧)
  • アップスケール:SD画質をHDや4Kへ、4Kを8Kへなど、AIで解像度を向上
  • ノイズ除去:暗所で撮影した際のザラザラしたノイズを綺麗に除去
  • 手ブレ補正:手持ち撮影のブレをAIが解析し、滑らかな映像に補正
  • フレーム補間:30fpsの動画を60fpsに変換したり、AIが中間フレームを生成して超滑らかなスローモーションを作成
  • インターレース解除:古いテープ素材(1080iなど)の横縞ノイズを除去し、PCで綺麗に見られる映像に変換
  • 顔の補正:低画質で潰れてしまった顔をAIが認識し、ディテールを復元
ここに注意
  • 動画のカット編集、結合、テロップ挿入
  • BGMの追加やナレーション録音などの音声編集
  • 色味の調整(カラーコレクション、カラーグレーディング)

これらの編集作業は、Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveといった専門の動画編集ソフトが別途必要です。Topaz Video AIは、編集前の「素材」を最高品質に高めるためのツールと位置づけられています。

Topaz Video AIの価格とライセンス【買い切りは可能?】

Topaz Video AIの価格体系は少し特殊です。知らないと「サブスク契約のつもりがなかったのに…」と後悔する可能性があるので、ここでしっかり理解しておきましょう。

新規購入は299ドル、1年間のアップデート付き

Topaz Video AIの新規購入価格は299ドルです。日本円に換算すると約45,000円(1ドル150円計算)となり、プロ向けツールらしい価格設定です。

購入すると、1年間は最新バージョンへ無料でアップデートできる権利が付属します。1年経過後はアップデートできなくなりますが、その時点のバージョンは永続的に利用可能です。これが「買い切り」と呼ばれる理由です。

ここに注意

購入画面では、デフォルトで「Auto-upgrades」にチェックが入っています。これに気づかずに購入すると、1年後に自動でライセンスが更新され、料金が引き落とされてしまいます。

これは実質的な「サブスクリプション契約」です。買い切りで使いたい方は必ずこのチェックを外して購入してください。私も最初、この設定に気づかず1時間ほどハマりました。本当に重要なポイントです。

有料アップグレードは2種類

無料アップデート期間終了後、さらに最新版を使いたい場合は有料でアップグレードが可能です。この料金も「自動更新」か「手動更新」かで異なります。

更新方法価格特徴
手動更新(買い切り型)179ドル必要な時に都度購入する従来の方法。
自動更新(サブスク型)149ドル1年ごとに自動で契約更新。手動より安いが解約忘れに注意が必要。
価格とライセンスに関するポイントまとめ
  • 買い切りでの購入が可能(自動更新チェックを外す)
  • 購入後1年間は無料でアップデートできる
  • 30日間の全額返金保証がある
  • 1ライセンスでPC2台までインストール&同時利用可能
  • WindowsとMacの両方で使える(クロスライセンス)

Topaz Video AIの失敗しない購入手順【画像で解説】

購入プロセスは英語ですが、この手順通りに進めれば大丈夫です。先ほど解説した「自動更新の罠」にだけ注意して進めましょう。

STEP1:公式サイトから購入ページへ

公式サイトにアクセスし、ページ内にある「Buy」ボタンをクリックして購入決済ページに進みます。

Topaz Video AI 公式サイト

STEP2:【最重要】自動更新をオフにする

カートページの価格欄に「Auto-upgrades」という項目があります。これがデフォルトでチェックされた状態(実質サブスク契約)になっています。

買い切りで購入したい場合は、必ずこのチェックを外してください。

STEP3:個人情報と支払い情報を入力

メールアドレス、氏名、住所、クレジットカード情報などをローマ字で入力します。入力項目は以下の表を参考にしてください。

入力項目入力例
Email addressメールアドレス
Last name / First nameYamada / Taro
Country/RegionJapan
Postcode/ZIP1000001
PrefectureTokyo
Town/CityChiyoda-ku
Street addressChiyoda 1-1
Phone(任意)

入力が完了したら、「Place order for $299」ボタンをクリックして決済完了です。

STEP4:メールを確認してアクティベート

登録したメールアドレスに、決済情報とアカウント用パスワードが届きます。ソフトをインストールした後、この情報を使ってログイン(アクティベート)すれば、製品版として使用開始できます。

購入前に知るべきリアルな評判と5つの注意点

Topaz Video AIは魔法のツールですが、万能ではありません。高スペックPCを前提とした「プロ向けツール」としての一面も強く、購入後に後悔しないために、ネガティブな評判や注意点もしっかりと把握しておくことが重要です。

注意点1:処理がとにかく重い!GPU性能が命

最も重要な注意点です。「2時間の動画処理に8時間かかった」「Core i7+GTX1650ではまともに動かない」という声は日常茶飯事です。快適な運用を目指すなら、最低でもGeForce RTX 3060(VRAM 8GB以上)、推奨はRTX 4070 SUPER以上の高性能なグラフィックボード(GPU)が必須です。50万円クラスのクリエイターPCが現実的な選択肢となります。

注意点2:UIは英語のみで、しかも頻繁に変わる

メニューや設定項目がすべて英語なので、慣れるまでは翻訳しながらの作業になります。さらに、アップデートでUI(操作画面)が頻繁に変わるため、「せっかく使い方を覚えたのに、またゼロからだ…」という無限ループに陥りがちです。

注意点3:画質向上の副作用で不自然になることも

AIによる強力な処理は、時に「副作用」を生みます。人物の肌がツルツルになりすぎて「のっぺりとした人形」のようになったり、映像全体のディテールが失われ「塗り絵感」が出たりすることがあります。「適用すれば何でも綺麗になる魔法ではない」と理解し、元映像とのバランスを見ながら、カットごとに適用可否やパラメータを判断する目が必要です。

注意点4:Mac & AMD Radeonユーザーは性能を発揮しにくい

Topaz Video AIは、NVIDIA製GPUの「CUDAコア」および「TensorRTコア」に最適化されています。そのため、Mac(Apple Silicon)やAMD製のGPU(Radeonシリーズ)では、処理速度が大幅に遅くなる傾向があります。最高のパフォーマンスを求めるなら、現時点では「Windows + NVIDIA GeForce RTXシリーズ」がベストな選択です。

注意点5:クラウドレンダリングは高額で非現実的

低スペックPC向けに、Topaz社のサーバーで処理を行う「クラウドレンダリング」も用意されていますが、料金が非常に高額です。1080pの5分動画を4Kにアップスケールするだけで約3,400円もかかります。常用は非現実的なので、基本的には高性能なPCを用意し、ローカル環境で処理するのが大前提となります。

まずは無料体験版で自分のPCとの相性を試すのが鉄則!

ここまで読んで、「自分のPCでちゃんと動くかやっぱり心配…」と感じたはずです。

そのために、Topaz Video AIには購入前にすべての機能を試せる無料体験版が用意されています。これは、ご自身のPCスペックで処理時間が実用的かどうかを判断するための、絶対に欠かせないステップです。

無料体験版のポイント
  • クレジットカード登録不要で、完全に無料で試せる
  • 期間終了後に自動で課金される心配は一切なし
  • 機能制限はなし(ただし、書き出した動画にロゴが入る)

【初心者向け】プリセットで簡単!Topaz Video AIの基本操作

専門的なソフトですが、基本的な操作は非常にシンプルです。あらかじめ用意された「プリセット」を選ぶだけで、誰でも簡単に高度な画質向上処理ができます。

STEP1:動画ファイルを読み込む

ソフトを起動し、高画質化したい動画ファイルを画面中央にドラッグ&ドロップします。

STEP2:目的のプリセットを選ぶ

画面右側の「Presets」タブから、「Upscale to 4K(4Kに拡大)」や「Remove noise(ノイズ除去)」、「Convert to 60 fps(60fpsに変換)」など、目的に合ったプリセットを選択します。

STEP3:プレビューで効果を確認する

画面中央下にある「Render Preview」ボタンを押すと、数秒間の処理結果をプレビューできます。画面を左右に分割(Side by side)して、処理前(Original)と処理後(Processed)をじっくり見比べましょう。

STEP4:動画を書き出す(Export)

プレビューで問題がなければ、右下の「Export」ボタンを押し、保存場所を指定して処理を開始します。あとはPCの性能を信じて待つだけです。

【画質を極める】全設定項目を徹底解説(マニュアル編)

プリセットでは物足りない、もっと細かく画質を追い込みたいという方は、「Adjustments」タブからAIモデルや各種パラメータを自分で調整できます。ここでは特に重要なAIモデルの使い分けを中心に解説します。

Enhancement:画質向上の心臓部 – AIモデルの選択

アップスケールやノイズ除去など、画質向上のメインとなる設定です。ここでどの「AIモデル」を選ぶかが、仕上がりを9割決定すると言っても過言ではありません。まずは元動画の種類を「Video Type」で正しく選択することが重要です。

Video Type説明
ProgressivePCやスマホ、近年のカメラで撮影された一般的な動画。ほとんどの場合はこれを選択。
Interlaced古いテレビ放送やDVD、DVテープなどのインターレース映像(横縞が見えるもの)。
Interlaced Progressiveインターレース映像を誤った方法でプログレッシブ化した映像の修復用。
Progressive用 AIモデル一覧
  1. Proteus:最も万能な標準モデル。パラメータ手動調整の自由度が高く、細部復元・ノイズ除去・シャープ化を細かく設定可能。迷ったらまずコレ。
  2. Iris:顔のディテールアップに特化。低~中画質で潰れた顔をAIが認識し、驚くほど自然に復元。
  3. Rhea:ProteusとIrisを組み合わせたような新モデル。特に4Kへのアップスケール時に高い効果を発揮。
  4. Artemis:ノイズ除去とシャープネス向上に定評のある自動モデル。Proteusより調整項目は少ないが、安定した結果が得やすい。
  5. Gaia:元々が高画質なCGアニメや実写映像を、さらに高品質にアップスケールするのに適している。
  6. Nyx:ノイズ除去に特化。他の機能はオフにして、ノイズがひどい映像に単体で使用するのがおすすめ。
  7. Theia:元映像のディテールに忠実な高精細化を行う。マニュアル志向が強く、上級者向け。
  8. Starlight / Starlight Mini:最新の拡散モデル。後述するが、最高品質と引き換えに驚異的な処理時間を要する。

Frame Interpolation:滑らかな映像とスローモーション

AIがフレーム間の「存在しないコマ」を予測して自動生成する機能です。ここでもAIモデルの選択が重要です。

AIモデル主な用途
Apollo最大8倍までのスローモーションに最適。前後フレームを考慮し、高品質な補間を行う。
Chronos24fps→60fpsなど、フレームレート変換に最適。
Aion最大16倍の超スローモーションを実現する最新モデル。
Apollo Fast / Chronos Fastそれぞれの高速版。品質は若干落ちるが、処理時間を大幅に短縮できる。

【最新版】注目の新機能と変更点

Starlight Mini:劇重だが最高品質の拡散AIモデル

最新バージョンで追加されたAIモデル「Starlight Mini」は、これまでのモデルとは一線を画す品質を実現していますが、その代償として常軌を逸したマシンパワーを要求します。

私のPC(GPU: RTX 4070Ti)で試したところ、たった1分の動画を処理するのに約3時間もかかりました。処理中はGPU使用率がほぼ100%に張り付き、VRAMも12GBをほぼ使い切ります。そもそもAIモデルのサイズが約6.6GBもあるため、VRAM16GB未満のGPUではダウンロードすらできない可能性があります。

しかし、圧縮ノイズと輝度ノイズが綺麗に取り除かれた仕上がりは圧巻の一言。時間に糸目をつけず、最高の品質を求めるなら試す価値はありますが、常用は現実的ではありません。

Topaz Video AIを快適に動かすPCスペックと高速化のコツ

このソフトの性能はPC、特にグラフィックボード(GPU)の性能に完全に依存します。

OSCPUメモリグラフィックカード(GPU)
Windows 10/11Intel / AMD (AVX2対応)16GB (32GB以上推奨)NVIDIA RTX 3060 8GB以上(RTX 4070 SUPER 12GB以上を強く推奨)
Mac (Silicon)Apple M1以降 (Pro/Max/Ultra推奨)16GB (32GB以上推奨)
推奨システム要件

公式のベンチマークデータを見ても、GPUの性能差が処理速度に直結しているのが一目瞭然です。

GPUArtemisモデル処理速度Irisモデル処理速度Proteusモデル処理速度
RTX 4090約39-45 fps約39-44 fps約33-40 fps
RTX 4080約30 fps約32 fps約21 fps
Apple M2 Ultra約18 fps約14 fps約18 fps
Apple M3 Max約12 fps約8.5 fps約12 fps
※fps = 1秒間に処理できるフレーム数。数値が大きいほど高速。

フラッグシップのRTX 4090と、Macの最上位M2 Ultraを比べても2倍以上の速度差があります。予算が許す限り高性能なNVIDIA製GPUを搭載したPCを用意することが、時間という最も貴重なリソースを節約する最善の方法です。

Topaz Video AIのよくある質問(Q&A)

旧バージョンからのアップグレードは可能ですか?
はい、可能です。購入後1年以内なら無料、1年以上経過している場合はアップグレード価格(手動更新で179ドル)で最新版にできます。Topaz Labsのマイページから手続きできます。
WindowsとMacの両方で使えますか?
はい、1ライセンスで2台までインストールでき、WindowsとMacの組み合わせも自由です。3台目にインストールすると、最も古いPCのライセンスが自動的に解除される便利な仕様です。
静止画にも使えますか?
連番画像(Image Sequence)の読み書きには対応していますが、単一の静止画ファイルには使えません。静止画の高画質化には、同社の「Topaz Photo AI」や「Gigapixel AI」が最適です。
特に効果が出やすい動画は?
「人物の顔が映っている低画質動画」「アニメやCG」「AI生成動画」などは特に劇的な効果を実感しやすいです。逆に、元々が高画質でノイズも少ない映像では、変化が分かりにくい場合もあります。
処理中によく落ちるのですが…
原因のほとんどはメモリ(RAM)またはVRAM(GPUメモリ)の不足です。システム要件(メモリ32GB以上、VRAM8GB以上推奨)を満たしているか確認してください。PCの再起動や、他のアプリケーションをすべて終了させてから処理を実行するのも有効です。

まとめ:Topaz Video AIは”投資”する価値のある最強の映像ツール

Topaz Video AIは、価格や要求スペックの面で、誰にでも手軽におすすめできるソフトではありません。しかし、その性能は本物であり、動画の品質に本気でこだわりたいクリエイターにとっては、他に代えがたい強力な武器となります。

古いホームビデオの復元や、AIで生成した動画の品質アップなど、明確な目的がある場合には、価格以上の価値をもたらしてくれるでしょう。

「誰にでも」とは言えませんが、高性能なPCという“土台”があり、画質のためならPCごと投資する覚悟がある方であれば、導入後に後悔することはまずありません。

読者さん
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ロベルト
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