「エンジニア 未経験 在宅」で検索したら、求人が1,000件以上ありました💦
でも開くと、事務や営業ばかりなんです。
先に結論からお伝えします。
未経験のまま、最初から在宅で働けるエンジニアの求人はほとんどありません。
ただしITは、日本で在宅がいちばん多い業界です。
つまり入口を間違えなければ、在宅にもっとも近い場所にいます。
この記事を読むと
- 求人サイトの件数を見て、ぬか喜びも落胆もしなくて済みます
- 在宅までの順番が分かるので、いま何をするか1つに絞れます
- 在宅に近い仕事と遠い仕事を、求人票の言葉で見分けられます
エンジニア未経験の在宅求人がほぼ無い理由
求人サイトで「フルリモート 未経験」と検索すると、件数はしっかり出ます。
dodaの求人検索では1,336件ありました(2026年9月3日時点)。
問題は中身のほうです。
上から並んでいる職種を書き出すと、こうなります。
| 上位に並ぶ職種 | 開発の仕事か |
|---|---|
| Web総合職 | いいえ |
| WEBディレクター | いいえ |
| アポインター | いいえ |
| 自社開発エンジニア | はい |
| 人材コーディネーター | いいえ |
| IT事務 | いいえ |
| ビジネス総合職 | いいえ |
| プログラマー | はい |
| ITエンジニア | はい |
| Webクリエイター | いいえ |
開発の仕事は10個のうち3つでした。
残りはディレクターや事務、電話でアポイントを取る仕事です。
件数が多いのは、在宅でも回せる仕事がIT以外にも広がったからなんです。
未経験歓迎の枠は、そちらに集まっています。
条件を足していくと、数はさらに減ります。
未経験OK・リモート可・転勤なしなど、8つの条件で絞ってみます。
するとマイナビ転職のエンジニア求人は275件になりました。
検索の1位に出るページは、正社員・完全在宅・年収650万円以上で絞った195件です。
未経験の条件は入っていません。
同じ日に、ITに特化したレバテックキャリアの件数も見てみました。
- IT・Web全体の求人 59,638件
- リモートワークの求人 38,749件
- 未経験の求人 3,651件
リモートで働ける求人は、全体のおよそ3分の2あります。
一方で未経験向けは、全体の6%ほどしかありません。
この2つを掛け合わせた件数は、どのサイトも公表していません。
「未経験でリモート可」が何件あるかは、ここからは分からないままです。
では、なぜ未経験の枠だけ在宅が少ないのでしょうか。
理由は、入社してすぐの数か月にあります。
未経験で入った人は、分からないことを何度も聞きながら仕事を覚えます。
聞く回数が多いほど、同じ部屋にいたほうが早く終わります。
採用する側から見ると
在宅の新人は、質問できずに止まっている時間が見えません。
そのため最初だけ出社にする会社が多くなります。
未経験から在宅で働くまでの現実的な順番

ここで諦めなくて大丈夫です。
ITは、在宅で働く人の割合が業種の中でいちばん高い分野だからです。
国土交通省の調査では、情報通信業で働く人の74.1%がテレワークを経験していました。
2番目に高い学術研究や専門サービスでも54.0%なので、頭ひとつ抜けています。
この74.1%は「これまでに経験がある人」の割合です。
毎日在宅で働いている人の割合ではありません。
会社側の数字も、同じ方向を向いています。
総務省の調査では、テレワークを導入している企業は全体で47.3%でした。
情報通信業だけで見ると94.3%です。
出典にした2つの公的調査
ただし、入れば毎日在宅というわけでもありません。
パーソル総合研究所が2026年7月に行った調査では、正社員の実施率は21.4%でした。
頻度でいちばん多いのは「1週間に1日未満」で29.8%です。
原則出社と言われている人も24.6%いて、2年続けて増えています。
在宅は、勝ち取れば毎日続くものではありません。
週に何日その働き方を選べるか、という幅で考えるほうが実際に近いです。
まずスキル・次に実績・最後に在宅
遠回りに見えますが、これがいちばん短い道です。
- 自分で作れるものを1つ持つ
- 実務で経験を積む(最初は出社が混ざる前提)
- 在宅の割合が高い仕事へ移る
1と2を飛ばして3から入ろうとすると、応募できる求人が数十件まで減ります。
逆に2まで進めば、38,749件のリモート求人が視界に入ってきます。
でも、通院や介護があって、通勤そのものが難しいんです。
順番を待てない人はどうすれば…
その場合は、順番を変えるより入口を変えるほうが現実的です。
副業という形なら、実績づくりと在宅を同時に進められます。
在宅にたどり着きやすい職種と遠い職種

同じIT業界でも、在宅のしやすさは仕事の中身で分かれます。
パーソル総合研究所が2025年7月に行った調査では、IT系技術職の実施率は58.3%でした。
コンサルタントの62.2%に次ぐ高さで、職種の中では上位に入ります。
ただし、これは職種全体をならした数字です。
実際は同じ肩書きでも、契約の形で在宅のしやすさが変わります。
| 在宅に近い働き方 | 在宅から遠い働き方 |
|---|---|
| 自社のサービスを開発する | 客先に常駐して開発する |
| Webサイトやアプリを作る | サーバーや機器を直接さわる |
| 設計や書類づくりが中心 | 利用者の席まで行って直す |
見分ける手がかりは、求人票の中にあります。
- 勤務地に「客先」や「プロジェクトによる」と書かれていないか
- リモートが「可」なのか「週2日まで」なのか
- 試用期間中だけ勤務地が別に書かれていないか
3つ目は見落としやすい場所です。
本採用後はフルリモートでも、試用期間は出社という会社があります。
これは隠しごとではなく、新人を放置しないための決まりごとです。
最初の数か月に人が付いてくれる会社ほど、こう書いてあります。
私は15年ほどこの分野を見てきました。
在宅に移れた人は、先に一人で進められる仕事を持っていました。
在宅かどうかを決めているのは、制度より仕事の中身なんです。
任せられる範囲が広がった人から、順番に在宅になっていきます。
未経験エンジニアが在宅を目指す学び方
在宅で働くために、特別なプログラミング言語を覚える必要はありません。
必要なのは、詰まったときに文字で人に聞ける力のほうです。
在宅の現場では、隣の席で声をかけるという方法が使えません。
自分の状況を書いて送り、返事を待って、また進める。この繰り返しになります。
オンラインで学ぶこと自体が、在宅の予行演習になります。
チャットで質問し、進み具合を自分で報告する。働き方がそのまま同じです。
だから学び方を選ぶときは、内容より環境を先に見ます。
- 質問がチャットで完結するか
- 教室に行かず、オンラインだけで修了できるか
- 作ったものを見せられる形まで面倒を見てくれるか
3つ目が実績づくりに直結します。
未経験の応募では、作ったものが職務経歴書の代わりになるからです。
未経験でいきなり在宅になれる求人は、ほとんどありません。
ただしITは、在宅がいちばん多い業界です。
先に決めるのは働く場所より、任せてもらえる仕事の中身です。
順番が分かって、少し落ち着きました。
まずは経験を積める会社から探してみます。
任せてもらえる仕事から見ていくと、求人票の「フルリモート」に振り回されずに済みます。
働きながらオンラインだけで学べる学校は、同じ項目で比べた記事があります。