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自分で作ったサイトを公開したいけど、サーバーの契約や設定が難しそう…。
Webサイトを無料で公開できるサービスを探している。
ポートフォリオサイトをカッコよく、簡単に公開したい!

Webサイトを作ったはいいけど、どうやって公開すればいいんだろう…。サーバーとか難しくて…。

その悩み、わかります。それなら「Vercel」というサービスがおすすめですよ!
近年、Webサイトやアプリケーションを公開する方法は劇的に簡単になりました。その中心的な役割を担っているのが、今回ご紹介する「Vercel(ヴァーセル)」です。
Vercelを使えば、これまで必須だったサーバーの面倒な契約や設定作業なしに、わずか数クリックで自作のサイトを世界中に公開できます。
- Vercelがどんなサービスなのか
- 従来のサーバーとの違いやメリット
- Vercelの簡単な始め方
- 無料でサイトを公開できる仕組み
Vercelとは?|次世代のWebサイト公開プラットフォーム

Vercelは、Webサイトやアプリケーションを驚くほど簡単に、そして高速に公開(デプロイ)できるクラウドプラットフォームです。
特に、人気のフレームワークである「Next.js」の開発元としても知られており、Next.jsで作成したサイトを公開するのに最も適した環境とされています。
開発者がソースコードをGitHubなどのリポジトリにアップロードするだけで、自動的にビルド(サイトの構築)とデプロイ(公開)が行われる仕組みが最大の特徴です。
なぜVercelが選ばれるのか?従来のサーバーとの違い

「簡単」って言うけど、今までのサーバーと何が違うんですか?

良い質問ですね。Vercelのすごさは、従来のレンタルサーバーと比べると一目瞭然です。表で見てみましょう。
比較項目 | Vercel (Hobby) | 従来のレンタルサーバー |
---|---|---|
料金 | 無料から(個人利用はほぼ無料) | 月額数百円〜数千円 |
デプロイ方法 | GitにPushするだけ(自動) | FTPソフトで手動アップロード |
設定の難易度 | 非常に簡単(ほぼ不要) | サーバーやDBの知識が必要な場合も |
表示速度 | ◎(自動でCDN配信) | △(プランや設定による) |
SSL設定 | 自動で無料設定 | 手動での設定や有料の場合も |
プレビュー機能 | ◎(修正ごとに自動生成) | ×(基本的にはない) |
一番の違いは、「デプロイの手間」と「インフラ管理」が不要になる点です。
レンタルサーバーでは、ファイルを一つひとつ手動でアップロードする必要がありましたが、VercelはGitHubと連携させるだけで全てが自動化されます。
Vercelを始めるための3ステップ
Vercelでのサイト公開は、信じられないほど簡単です。必要なのはGitHub(またはGitLab, Bitbucket)のアカウントだけです。
Vercelの公式サイトにアクセスし、「Hobby」プランを選択。「Continue with GitHub」ボタンを押し、お持ちのGitHubアカウントでサインアップ(登録)します。

ダッシュボードから、公開したいサイトのソースコードが入っているGitHubリポジトリを選択し、「Import」します。
フレームワーク(Next.jsなど)は自動で認識されるので、基本的に何も設定せずに「Deploy」ボタンをクリック。数分待つだけで、あなたのサイトが公開されます!
たったこれだけで、`https://[プロジェクト名].vercel.app` のようなURLでサイトが公開されます。本当に簡単ですよね!
Vercelの具体的な使い道

具体的には、どんなサイトが作れるんですか?

個人のブログから本格的なWebアプリまで、本当に幅広く使えます。大きく2つに分けて説明しますね。
Vercelは非常に幅広い用途で使われますが、主に「静的サイト」と「動的アプリケーション」の公開に利用されます。
1. 静的サイト(Static Sites)
これはVercelが最も得意とする分野です。静的サイトとは、誰が見ても同じ内容が表示される、シンプルなWebサイトのことです。表示速度が非常に速いのがメリットです。
- ポートフォリオサイト:自身の作品を公開するサイト
- ブログ:GatsbyやAstroなどで作成した高速なブログ
- 企業の紹介ページ:会社の情報を紹介するシンプルなサイト
- 製品のランディングページ:新サービスを紹介する1枚のページ
2. 動的アプリケーション(Dynamic Applications)
Vercelは、Next.jsと組み合わせることで、ユーザーの操作に応じて内容が変わる動的なアプリケーションも非常に得意としています。
- 小〜中規模のECサイト:商品の表示、カート機能など
- Webアプリケーション:ログイン機能があるダッシュボードなど
- APIサーバー:他のアプリにデータを提供するAPIの構築
このように、個人の趣味のサイトから、本格的なWebアプリケーションまで、多岐にわたる開発で利用されています。
Vercelは無料で使える?料金プランを解説

こんなに高機能だと、料金が高いんじゃ…?静的なサイトなら無料で公開できますか?

はい、完全に無料で公開できます!個人利用なら料金の心配はほとんどいりませんよ。
Vercelの「Hobby(趣味)」プランは、非商用目的の個人プロジェクトであれば、なんと無料で利用できます。静的なサイトの公開(ホスティング)であれば、無料プランで十分すぎる機能が提供されています。
- 帯域幅:月間100GBまで無料
- ビルド回数:月に6,000回まで
- 自動デプロイ:GitHub等を更新するだけで自動でサイト更新
よほどアクセスが集中しない限り、個人のサイトではまず超えることはない容量です。結論として、静的サイトを公開したいだけであれば、料金を心配する必要はほとんどありません。
Vercelで独自ドメインを設定する方法

自分だけのドメイン(URL)は使えますか?

もちろん設定できます。しかもHobbyプランなら、独自ドメインの設定も無料です。手順もとても簡単ですよ。
`example.com`のような、あなただけのオリジナルドメインを設定することが可能です。手順は以下の3ステップで完了します。
まず、お名前.comやGoogle Domainsなどのドメイン登録サービスで、好きなドメインを購入します。(※ドメイン自体の購入費用は別途かかります)
Vercelのプロジェクトダッシュボードを開き、「Settings」→「Domains」メニューで購入したドメイン(例: your-domain.com)を入力します。
Vercelに表示される指示(Aレコードなど)を、ドメインを購入したサービスのDNS設定画面にコピー&ペーストします。
これだけで設定は完了です。さらに嬉しい点として、Vercelは独自ドメインに対して無料のSSL証明書(HTTPS化)を自動で発行・更新してくれます。
これにより、セキュリティ的にも安全なサイトを、追加費用や手間の心配なく簡単に運用できます。
よくある質問
- Hobbyプランは本当にずっと無料ですか?
- はい、非商用目的の個人プロジェクトである限り、無料で利用し続けることができます。大規模な商用サービスを運営する場合は、Proプランなどへのアップグレードが必要になります。
- 専門的な知識がなくても使えますか?
- 基本的な操作は非常に直感的です。GitHubアカウントと連携し、画面の指示に従うだけでデプロイが完了します。Web制作の基本的な知識があれば、問題なく利用を開始できるでしょう。
まとめ:VercelでWeb制作をもっと自由に楽しもう!
今回は、次世代のWebサイト公開プラットフォーム「Vercel」について解説しました。
- VercelはWebサイトを簡単・高速に公開できるサービス
- 個人のポートフォリオやブログなら完全無料で利用可能
- 独自ドメインやSSL化も無料で設定できる
- 面倒なサーバー管理から解放される
Vercelの登場により、開発者はインフラの心配をすることなく、プロダクト開発そのものに集中できるようになりました。これまでサーバー設定の複雑さからWebサイト公開をためらっていた方も、ぜひこの機会にVercelを使って、あなたの作品を世界に発信してみてはいかがでしょうか。