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最近、話題の画像生成AI。SNSで見かけるような、息をのむほど美しいイラストや、写真と見間違えるようなリアルな画像を「自分も作ってみたい!」と思って挑戦してみたんです。
でも、現実は甘くありませんでした…。
「可愛い女の子」とお願いしたはずが、なぜか筋肉ムキムキのゴリラが出てきたり、「爽やかな青空」をリクエストしたのに、世界が終わるかのような不気味な紫色の空が生成されたり。私の頭の中にあるイメージと、AIが描き出すアウトプットのあまりのギャップに、正直心が折れかけました。

すごくわかります…。才能ないのかなって思いますよね。
でも、諦めきれずに色々と試行錯誤を繰り返すうちに、あることに気づいたんです。それは、画像生成AIは「才能」ではなく、AIとの「対話力」、つまりプロンプトの作り方がすべてだということ。
この記事では、過去の私と同じように悩んでいるあなたが、イメージ通り、いや、それ以上のクオリティの画像を生成できるようになるための「プロンプトのコツ」を、私の体験談を交えながら徹底的に解説していきます。
イメージと全然違う画像が生成されてしまう
プロンプトに何を書けばいいのか分からない
もっとクオリティの高い画像を作りたい
美女を生成したいのにゴリラが出てくる
- AIに伝わるプロンプトの基本構造
- コピペで使える魔法の単語リスト
- クオリティを劇的に上げるテクニック
- 「これじゃない」を防ぐネガティブプロンプト
第1章:プロンプトの基本構造 – AIに伝わる”お作法”を知ろう
私が最初にやっていた失敗は、AIに友達のように話しかけてしまうことでした。「優しそうな女の子を描いて」みたいに。でも、AIは人間と違って、もっと具体的で構造的な指示を好むんです。

まずはAIに伝わる基本の型を覚えましょう。
(品質)+(被写体)+(服装・髪型)+(表情・ポーズ)+(背景)+(構図・画風)
これが、私が試行錯誤の末にたどり着いた黄金のテンプレートです。もちろん、すべてを埋める必要はありませんが、この順番を意識するだけで、AIの理解度が劇的に変わりました。
特に重要なのは、AIは先頭にある単語を重視する傾向があるということ。だから、画像の中で一番こだわりたい要素から書くのが基本です。
第2章:【要素別】イメージを具体化する魔法の単語リスト(コピペOK)
基本構造がわかったら、次はその中身を埋めていく作業です。ここが一番楽しくて、そして一番難しい部分。頭の中のフワッとしたイメージを、AIが理解できる具体的な言葉に変換していく必要があります。
私がよく使っている「魔法の単語」を要素別にリストアップしたので、ぜひあなたのプロンプトにコピペして使ってみてください。これを組み合わせるだけで、驚くほど表現の幅が広がりますよ。
人物の特徴
人物を生成するときの最重要項目です。ここをサボると、途端に「誰?」という画像が生まれてしまいます。
- 国籍/人種: `Japanese` (日本人), `Korean` (韓国人), `American` (アメリカ人), `elf` (エルフ)
- 性別/年齢: `a 20s girl` (20代の女の子), `an old man` (老人), `a little boy` (小さな男の子)
- 体型: `slim` (細身), `muscular` (筋肉質), `plump` (ふくよか)
- 質感: `delicate beautiful skin` (繊細で美しい肌), `shiny hair` (艶のある髪)
特に「質感」を加えるのは上級テクニック。肌や髪のディテールを指定するだけで、画像のリアリティが格段にアップします。
人物の配置と構図
被写体をどこに、どう配置するか。これも写真やイラストの印象を大きく左右する大切な要素です。最初はこれを指定するのを忘れて、いつも「日の丸構図」の証明写真みたいな画像ばかり生成されていました…。
- ショットの種類: `close-up shot` (顔のアップ), `upper body shot` (上半身), `full body shot` (全身)
- カメラアングル: `from above` (上から), `low angle` (下から煽る), `dramatic angle` (ドラマチックな角度)

なるほど!カメラマンになったつもりで指示するんですね。
背景の特徴
人物がどんなに素敵でも、背景がイメージと違えば台無しですよね。「どこにいるのか」をしっかり指定してあげることで、画像の世界観がぐっと深まります。
- 場所: `in a cozy cafe` (居心地の良いカフェ), `on a futuristic cityscape` (未来的な街並み), `in a fantasy forest` (ファンタジーな森)
- カラートーン/ライティング: `cinematic lighting` (映画風の照明), `golden hour` (夕暮れ時), `vibrant colors` (鮮やかな色)
- ボケ感: `bokeh`, `blurry background` (背景ぼかし)
特に `blurry background` は超おすすめ。人物を際立たせ、一気にプロが撮影したような雰囲気が出るので、私が多用するテクニックの一つです。
表情の特徴
顔は画像の「命」です。ただ `smile` (笑顔) と指定するだけでなく、どんな笑顔なのかを具体的に伝えるのがコツです。
- 感情: `gentle smile` (優しい微笑み), `surprised expression` (驚いた表情), `crying` (泣き顔)
- 目線: `looking at viewer` (カメラ目線), `looking away` (視線を外す), `looking up` (上を見上げる)
- 口元: `closed mouth` (閉じた口), `slightly open mouth` (少し開いた口)
ポージングの特徴
画像に動きやストーリー性を与えるのがポージングです。特にAIが苦手としがちな「手」の描写は、こちらから指定してあげることで、作画崩壊を防ぐ効果も期待できます。
- 手: `hands in pockets` (ポケットに手を入れる), `waving hand` (手を振る), `arms crossed` (腕を組む)
- 体: `leaning against a wall` (壁に寄りかかる), `sitting on a chair` (椅子に座る), `walking` (歩いている)
ファッションの特徴
どんなにおしゃれな子を生成したくても、ここをサボるとAIはとりあえず無地のTシャツを着せがちです(私の体感)。キャラクターの個性を決定づける重要な要素なので、細かく指定しましょう。
- 髪型: `long wavy hair` (ウェーブのかかったロングヘア), `short bob` (ショートボブ), `ponytail` (ポニーテール)
- 服装: `street wear` (ストリート系), `formal dress` (フォーマルドレス), `leather jacket` (レザージャケット)
- アクセサリー: `wearing glasses` (眼鏡をかけている), `silver necklace` (銀のネックレス), `hat` (帽子)
第3章:クオリティを劇的に上げる”プロンプト”
さて、ここからは初心者と中級者を分ける、ちょっとした応用テクニックです。これをプロンプトに加えるだけで、画像のクオリティが嘘みたいに向上します。

知っているか知らないかで、大きな差がつくポイントです。
クオリティアップのプロンプト
プロンプトの冒頭に入れるだけで、AIが「お、今回は本気だな?」と認識してくれる(気がする)単語たちです。実際に、描写の密度やクオリティが目に見えて変わります。
- `masterpiece` (傑作)
- `best quality` (最高品質)
- `ultra detailed` (超詳細)
- `8k`, `4k` (解像度の指定)
- `photorealistic` (写真のようにリアル)
画風・スタイルを指定する
生成したい画像のテイストを決定づける、非常にパワフルなプロンプトです。これを変えるだけで、同じ被写体でも全く違う雰囲気の画像が生まれます。
例えば「猫」をテーマにしても、`oil painting` を指定すれば重厚な油絵に、`anime style` を指定すれば日本のアニメ風の可愛いイラストになります。色々試して、自分好みのスタイルを見つけるのが本当に楽しいですよ!
- 画風: `anime style` (アニメ風), `oil painting` (油絵), `watercolor` (水彩画), `sketch` (スケッチ)
- 世界観: `cyberpunk` (サイバーパンク), `fantasy` (ファンタジー), `steampunk` (スチームパンク)
- 特定のスタイル: `Ghibli style` (ジブリ風), `Makoto Shinkai style` (新海誠風)
第4章:「これじゃない」を防ぐ!ネガティブプロンプトの極意
画像生成に慣れてくると、今度は「惜しい!ここさえなければ完璧なのに…」という場面に遭遇します。私の場合は、せっかく美少女が生成されたのに、指が6本あったり、背景に謎の文字が出現したり…。
そんな「これじゃない」を防ぐための強力な武器が、「ネガティブプロンプト」です。これは「〇〇を描いて」という指示とは逆に、「〇〇は描かないで」とAIにお願いする機能です。

引き算でクオリティを上げるんですね!
多くの画像生成AIには、このネガティブプロンプトを入力する専用の欄が用意されています。ここに「お決まりの呪文」を入れておくだけで、失敗生成が劇的に減るので、必ず設定するようにしましょう。
▼低品質を避ける
`low quality, worst quality, blurry, grainy, jpeg artifacts`
▼作画崩壊を防ぐ
`bad hands, extra fingers, malformed limbs, fused fingers, mutated hands, bad anatomy, deformed`
▼不要なものを避ける
`text, signature, watermark, username, logo, error`
第5章:実践!プロンプトを組み立ててみよう
さあ、いよいよ総仕上げです!これまで学んだ知識を使って、シンプルなプロンプトがどのように傑作へと進化していくのか、その過程を一緒に見ていきましょう。ここでは「カフェにいる優しい雰囲気の女の子」をテーマにプロンプトを組み立ててみます。
プロンプト: `a girl`
これだと、AIがランダムに女の子を生成するだけ。国籍も年齢もバラバラで、イメージとは程遠いかもしれません。
プロンプト: `a 20s Japanese girl, with long wavy brown hair, smiling`
少し具体的になりました。これで「20代の日本人」「ウェーブのかかった茶髪ロング」「笑顔」という要素がAIに伝わります。
プロンプト: `a 20s Japanese girl, with long wavy brown hair, smiling, in a cozy cafe, upper body shot, blurry background`
「カフェにいる」「上半身のショットで」「背景はぼかして」という指示で、一気に写真のような雰囲気が出てきました。
プロンプト: `masterpiece, best quality, photorealistic, a 20s Japanese girl, with long wavy brown hair, gentle smile, in a cozy cafe with warm lighting, upper body shot, blurry background, looking at viewer`
最後に品質向上の呪文と、より細かい指示(優しい笑顔、暖かい照明、カメラ目線)を追加。これで、私たちのイメージにかなり近い、ハイクオリティな画像が生成されるはずです!
おわりに – AIとの対話を楽しもう
ここまで、画像生成AIでイメージ通りの画像を作り出すためのプロンプトのコツを、私の体験に基づいて解説してきました。
最後に一つだけ伝えたいのは、画像生成AIにはどうしても「ガチャ要素」があるということです。プロンプトは完璧なはずなのに、「なんだか顔が微妙…」「雰囲気がちょっと違う…」ということは日常茶飯事です。

そんな時は、プロンプトを微調整するより、同じプロンプトで何度も生成を繰り返す方が早いことも多いです。
プロンプト作成に、唯一の正解はありません。大切なのは、AIとの対話を楽しみながら、試行錯誤を繰り返すこと。それ自体が、あなただけの傑作を生み出すための最高のスパイスになります。
この記事が、あなたの創作活動の助けになれば、これほど嬉しいことはありません。
今回紹介したテクニックを使って、あなただけの最高の1枚を生成してみてください!