【解決】スプレッドシートで日付がずれる&数値の表示がおかしい!原因はタイムゾーンとカスタム書式だった

最近、業務効率化のためにメインで使っていたExcelからGoogleスプレッドシートへ移行したんです。クラウドで共有できるし、自動保存は本当に便利!最初は「なんて快適なんだ…」と感動の連続でした。でも、そんな快適な日々に突然、小さな、でも無視できない問題が立て続けに起こったんです。今回は、私が実際に直面した「数値の表示形式」と「日付のズレ」という2つの問題をどう乗り越えたのか、そのリアルな体験談をお話しします。

こんな悩みを解決できます

スプレッドシートで数値を入力すると小数点以下が消えてしまう…

Excelみたいに「12.0」や「2.05」と表示させたい!

なぜか「=TODAY()」で昨日の日付が表示される…

Excelの常識が通じない?数値表示の壁

最初のつまずきは、製品の板厚リストを作成していた時のことでした。Excelなら「12.0」と入力すればそのまま表示されますよね。でも、スプレッドシートだと入力した瞬間に「12」になってしまうんです。「2.05」はそのままなのに…。

これでは桁が揃わず、なんとも見栄えが悪い…。資料としての正確性が疑われかねません。

読者さん
読者さん

わかる!ツールバーの桁数変更ボタンを押したら、今度は「12.00」になっちゃうし…。

そうなんです!「12.00」にしたいわけじゃない。「12.0」にしたいんだ!と心の中で叫んでいました。この微妙なニュアンス、Excelユーザーならわかってくれますよね?

解決の呪文!「カスタム数値形式」という最終手段

いろいろと試行錯誤してたどり着いたのが、「カスタム数値形式」という機能でした。正直、最初は設定画面を開いても意味不明な記号が並んでいて、少し怯みました…。

ロベルト
ロベルト

そのお悩み、ある「呪文」で解決できます。

まさに呪文でした。結論から言うと、カスタム数値形式の入力欄に「#.0#」と入力するだけで、私の悩みは一瞬で解決したんです。

STEP1:セルを選択

まず、表示形式を変更したいセルや列全体を選択します。

STEP2:カスタム数値形式を選択

メニューバーから「表示形式」→「数字」→「カスタム数値形式」の順にクリックします。

STEP3:呪文を入力

入力欄に「#.0#」と入力し、「適用」ボタンをクリックします。

たったこれだけで、魔法のように表示が変わりました。

  • 「12」は → 「12.0」に
  • 「1.6」は → 「1.6」のまま
  • 「2.05」は → 「2.05」のまま

まさに私が求めていた表示そのもの!整数には小数点以下1桁目を表示し、元々小数があるものはそのまま表示する、という絶妙な設定だったんです。この設定を見つけた時の「これだ!」という感覚は、今でも忘れられません。

メモ

「#」はその桁に数字があれば表示し、なければ何も表示しない記号。「0」は数字がなくても強制的に0を表示する記号です。つまり「#.0#」は、「整数はそのまま、小数1桁目は絶対表示、2桁目以降はあれば表示」という意味になります。

時差はどこに?=TODAY()が昨日を指す怪現象

数値表示の問題が解決し、意気揚々と作業を進めていたある日のことです。日々の進捗を管理するため、「=TODAY()」関数で今日の日付を入力していました。ところが、何度更新しても表示されるのはなぜか「昨日」の日付…。一瞬、自分のPCの時計が狂ったのかと焦りました。

PCの右下の時刻表示は合っているし、他のアプリは問題ない。スプレッドシートの中だけで、時間が巻き戻っているような奇妙な感覚でした。

読者さん
読者さん

それ、すごく焦りますよね。関数が間違ってるのかと思っちゃう。

本当にそうなんです。単純な関数なだけに、原因がまったく見当もつきませんでした。しかし、これも調べてみると、意外なところに落とし穴があったのです。

原因はスプレッドシートの「国籍」にあった

結論から言うと、原因はスプレッドシートに設定されていた「タイムゾーン」でした。TODAY関数は、PCの時刻ではなく、スプレッドシート自体に設定されたタイムゾーンを基準に日付を判断する仕組みだったんです。

私のシートを確認してみると、なぜかタイムゾーンが「アメリカ太平洋標準時」になっていました。これでは日本時間の朝に作業していても、シート上ではまだ「昨日」。これが日付ズレの正体でした。

ロベルト
ロベルト

簡単な設定変更で、すぐに日本の時間に戻せますよ。

これも設定変更はとても簡単でした。

タイムゾーンの変更手順
  • メニューバーから「ファイル」→「設定」をクリック
  • 「全般」タブの「タイムゾーン」「(GMT+09:00) 東京」に変更
  • 「設定を保存」をクリック

この設定を保存した瞬間、セルに表示されていた昨日の日付が、パッと今日の日付に切り替わりました。まるで時差ボケから解放されたような、スッキリした気分でした。

まとめ:小さな違和感は見過ごさないで!

Excelからの移行で感じた、今回の2つのトラブル。どちらもちょっとした設定の違いが原因でしたが、気づくまでは本当に悩みました。特にカスタム数値形式は、一度覚えてしまえばExcel以上に柔軟な表示設定ができる強力な武器になります。

もしあなたがスプレッドシートを使っていて、「あれ、なんか表示がおかしいな?」と感じたら、まずは表示形式やタイムゾーンの設定を疑ってみてください。

便利なツールだからこそ、基本的な設定を自分の環境に合わせることが、快適に使いこなすための第一歩だと、今回の経験で痛感しました。この記事が、同じ悩みを持つ誰かの助けになれば嬉しいです。

カスタム数値形式「#.0#」はどういう意味ですか?
「整数部分はそのまま、小数点以下1桁目は必ず表示(なければ0を表示)、小数点以下2桁目は数字があれば表示する」という意味の書式です。これにより、「12」は「12.0」に、「2.05」は「2.05」のまま表示できます。
タイムゾーンを変更しても日付が直りません
タイムゾーン設定後、「設定を保存」ボタンを押し、ブラウザのページを再読み込み(リロード)してみてください。それでも直らない場合は、お使いのPC本体の日付・時刻設定がずれていないか確認してみてください。