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ホームページのサーバー移管って、何から手をつければいいか分からなくて…。失敗しないか不安です。

そのお悩み、よくわかります。でも大丈夫。正しい手順を踏めば、誰でも安全にサイトを移管できます。
ホームページのサーバー移管は、専門用語も多く、一見すると難しそうに感じますよね。
しかし、正しい手順とポイントさえ押さえれば、初心者の方でもスムーズに、そして安全にサイトを新しいサーバーへお引越しさせることが可能です。
サーバー移管の具体的な手順がわからない
サイトが表示されなくなるなどのトラブルが怖い
WordPressのデータ移行が複雑で不安
この記事では、静的サイトとWordPressサイト、それぞれのケースに分けて、ホームページ移管の全手順をわかりやすく解説します。
- ホームページ移管の全体的な流れ
- 静的サイトの具体的な移管ステップ
- WordPressサイトの簡単な移管ステップ
- 移管作業で失敗しないための注意点
【最重要】ホームページ移管前の3つの前準備
ホームページの移管作業を始める前に、必ず行っておくべき「前準備」があります。この準備を怠ると、後で大きなトラブルにつながる可能性があるため、慎重に進めましょう。
何よりもまず、現行サイトの完全なバックアップを作成します。万が一の事態に備え、サイトを元の状態に戻せるようにしておくことは非常に重要です。
- 静的サイト:HTML、CSS、JavaScript、画像など、サーバー上の全ファイルをダウンロードします。
- WordPress:「ファイル」と「データベース」の両方のバックアップが必要です。
次に、ドメイン(サイトの住所)の情報を確認します。特に、ドメインを別の管理会社に移管する場合は、「オースコード(Auth Code)」と呼ばれるパスワードのようなものが必要になります。
現在のドメイン管理会社にログインし、オースコードが取得できるか確認しておきましょう。また、ドメインの有効期限もチェックし、必要であれば更新しておくと安心です。
サイトデータの引越し先となる、新しいサーバーを選んで契約します。国内ではエックスサーバーやさくらインターネットなどが有名で、多くのユーザーに利用されています。
サーバー会社によって性能や料金、サポート体制が異なるため、自分のサイトの規模や目的に合わせて選びましょう。
【サイトタイプ別】ホームページ移管の具体的な手順
前準備が完了したら、いよいよサイトのデータを移管します。サイトの種類によって手順が異なるため、ご自身のサイトに合わせて進めてください。
① 静的サイト(HTMLサイト)の場合

私のサイトはWordPressを使っていない、シンプルなHTMLサイトです。この場合はどうすれば?

静的サイトの移管はとてもシンプルです。基本的にはファイルの「ダウンロード」と「アップロード」だけで完了します。
まず、FTPクライアント(例: FileZillaなど)を使い、現在のサーバーに接続します。そして、サイトを構成しているHTML、CSS、JavaScript、画像といった全てのファイルをご自身のパソコン(ローカル環境)にダウンロードします。
次に、契約した新しいサーバーのFTP情報を使って接続し、先ほどダウンロードしたファイルをすべてアップロードします。
このとき、元のディレクトリ構造(フォルダ構成)を維持したままアップロードするのがポイントです。
ファイルのアップロードが完了したら、新サーバーが提供する動作確認用のURLを使って、サイトが正しく表示されるか、リンク切れがないかを確認します。特にお問い合わせフォームなどのサーバー側の処理が必要な機能は、念入りにテストしておきましょう。
② WordPressサイトの場合

WordPressはデータベースもあって複雑そう…。専門知識がないと難しいですか?

ご安心ください。今は便利なプラグインがあるので、専門知識がなくても簡単に移管できますよ。
WordPressサイトの移管には、「All-in-One WP Migration」というプラグインを使うのが最も簡単で確実です。ファイルとデータベースをひとまとめにして、簡単に引越しできます。
現在のWordPressサイトのダッシュボードにログインし、「プラグイン」→「新規追加」から「All-in-One WP Migration」をインストールして有効化します。その後、メニューから「エクスポート」を選択し、エクスポート先を「ファイル」に指定すると、バックアップファイル(.wpress形式)がダウンロードできます。
次に、引越し先となる新しいサーバーに、まっさらな状態のWordPressをインストールします。多くのレンタルサーバーでは「かんたんインストール」機能が提供されているので、それを活用しましょう。
新しく作ったWordPressサイトにログインし、同じように「All-in-One WP Migration」をインストールして有効化します。今度はメニューから「インポート」を選択し、ステップ1でダウンロードしたファイルをアップロードします。
インポートが完了すると、旧サイトのデータが完全に復元されます。最後にパーマリンク設定を再保存し、リンク切れがないか確認すれば完了です。
切り替え当日!ドメインとサーバーを繋ぐ最終ステップ
データの準備が整ったら、いよいよ最終段階です。ドメイン(住所)の参照先を、古いサーバーから新しいサーバーへ切り替える作業を行います。

いよいよ最終段階ですね!一番緊張するところです…。

大丈夫です。ここまでの準備が完璧なら、あとは切り替えるだけ。落ち着いて進めましょう。
切り替えの大まかな流れ
サーバーだけでなくドメインの管理会社も変更する場合、現在の管理会社からオースコード(Auth Code)を取得し、新しい管理会社で移管申請を行います。※同じ管理会社内での移管は不要です。
ドメイン管理会社のコントロールパネルにログインし、ネームサーバー情報を新しいサーバーのものに書き換えます。これが「住所の参照先を切り替える」作業です。
例:エックスサーバーの場合
ns1.xserver.jp / ns2.xserver.jp …
例:さくらインターネットの場合
ns1.dns.ne.jp / ns2.dns.ne.jp …
ネームサーバーの変更がインターネット全体に反映される(浸透する)まで、通常24時間〜48時間ほどかかります。時間が経ってからサイトにアクセスし、新しいサーバーの内容が表示されることを確認します。
まとめ:準備を制する者が移管を制す
ホームページの移管は、事前準備と手順の確認がすべてです。本マニュアルを参考に、一つひとつのステップを着実に実行すれば、安全にサイトの引越しを完了させることができます。

おかげさまで、無事に移管できそうです!ありがとうございました!

よかったです!これでサイト運営も心機一転ですね。これからも応援しています。
よくある質問
- 移管中、サイトは見れなくなりますか?
- ネームサーバー変更後、DNS情報が切り替わるまでの間(数時間〜最大48時間)、一部のユーザーは古いサーバー、別のユーザーは新しいサーバーへ接続される状態になります。ダウンタイムをゼロにするのは難しいですが、最小限に抑えることは可能です。
- SSL証明書はどうなりますか?
- 新しいサーバーで再設定が必要です。Let’s Encryptなどの無料SSLを利用している場合は、新サーバーのコントロールパネルから簡単に再取得できます。
参考リンク
よくある質問
- 移管中、サイトは見れなくなりますか?
- ネームサーバー変更後、DNS情報が世界中に反映されるまでの間(数時間〜最大48時間)、一部のユーザーは古いサーバー、別のユーザーは新しいサーバーへ接続される状態になります。サイトが全く見えなくなる時間をゼロにするのは難しいですが、手順通りに行えば最小限に抑えられます。
- SSL証明書(https化)はどうなりますか?
- SSL証明書はサーバーに対して発行されるため、新しいサーバーで再設定が必要です。エックスサーバーやさくらインターネットなどが提供する「無料独自SSL(Let’s Encrypt)」を利用している場合は、新サーバーの管理画面から簡単に再取得・設定が可能です。
- ドメインで使っているメールアドレスはどうなりますか?
- メールサーバーも一緒に移転されるため、新しいサーバーでメールアカウントを再作成する必要があります。また、お使いのPCやスマホのメールソフトの設定も、新しいサーバーの情報に更新する必要があります。移管前にメールデータのバックアップを取っておくと安心です。
- All-in-One WP Migrationでエラーが出ます
- 最も多い原因は、インポートするファイルのサイズ上限を超えているケースです。無料版では上限が低く設定されていることがあります。その場合、①サーバー会社に上限値の緩和を依頼する、②プラグインの有料拡張機能を購入して上限を引き上げる、といった対処法があります。
- 移管が終わったら、古いサーバーはすぐに解約していいですか?
- いいえ、すぐに解約するのはおすすめしません。ネームサーバーの変更が完全に反映され、新しいサイトが安定して表示されることを確認してから、最低でも1週間〜2週間ほど様子を見てから解約するのが安全です。