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解約したSIMカード、返さなかったらどうなるんだろう?
罰金とか請求されたら嫌だな…
そもそもなんで返却が必要なの?
事業者によって対応が違うのはなんで?

スマホを乗り換えたんだけど、前に使ってたSIMカードってどうすればいいんだろう? 返却しなかったら罰金とかあるのかな?

その疑問、よくわかります。実はSIMカードの扱いは通信事業者によってルールが違うんです。知らないと損をしてしまう可能性もありますよ。
スマートフォンの契約を乗り換えたり、解約したりした後に手元に残るSIMカード。この小さなカードの扱いに困った経験はありませんか?
「返却してください」と案内があったけど、忘れてしまった…」「罰金は発生するの?」「そもそもなんで返却が必要なの?」といった疑問を持つ方は少なくありません。
この記事では、契約終了後のSIMカードの返却義務について、罰金の有無、事業者ごとの対応の違い、そして安全な処分方法まで、あなたの疑問をスッキリ解決します。
- SIMカードを返却しない場合に起こりうること
- SIMカードの返却が求められる本当の理由
- 通信事業者ごとの対応の違い
- 返却不要な場合の安全なSIMカードの捨て方
契約終了したSIMカードを返却しないとどうなる?

一番気になるのは、やっぱり罰金です。返却しなかったら、お金を請求されるんですか?

結論から言うと、事業者によります。罰金や損害金を設けている事業者もあれば、特にペナルティがない事業者もあるんです。
SIMカードを返却しなかった場合の対応は、契約していた通信事業者によって大きく異なります。
多くの格安SIM事業者(MVNO)では、返却はあくまで「お願い」ベースで、返却しなくても特にペナルティが発生しないケースがほとんどです。
しかし、一部の事業者では規約で返却が義務付けられており、返却しない場合に「SIMカード損害金」や「紛失手数料」といった名目で料金を請求されることがあります。
大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)では、auは自己破棄を認めていますが、ドコモとソフトバンクは原則返却を求めています。ただし、実際に罰金が課されたという話はあまり聞きません。
とはいえ、契約書や利用規約に「返却義務」や「損害金」に関する記載がある場合は、それに従うのが基本です。後からトラブルになるのを避けるためにも、まずはご自身の契約内容を確認することが最も確実な方法といえます。
なぜSIMカードの返却が必要?リサイクルのため?

そもそも、なんで返却しなきゃいけないんですか? 小さなカードだし、リサイクルでもするんでしょうか?

良い質問ですね。一番の理由は、SIMカードの所有権が通信事業者にあるからです。つまり、私たちはSIMカードを「借りている」状態なんです。
SIMカードの返却が求められる最も大きな理由は、その所有権がユーザーではなく、通信事業者にあるためです。
契約時に支払う「SIM発行手数料」や「SIMカード準備料」といった費用は、あくまでカードを発行し、利用するための手数料です。SIMカードそのものを購入しているわけではありません。
規約上、SIMカードは事業者からの「貸与品(レンタル品)」という位置づけになります。
そのため、解約するということは、レンタルしていたものを持ち主に返すのと同じ理屈で、返却が求められるのです。
リサイクルの観点では、SIMカードには微量の金などが含まれているため、資源としての価値はあります。しかし、それが返却を求める主たる理由ではないようです。
事業者によってSIMカード返却の対応が違うのはなぜ?

なるほど、借り物だったんですね。でも、返さなくていい会社もあるのはなんでだろう? 不思議です。

それは、各社の方針やコストに対する考え方の違いですね。大きく分けて2つのタイプがあります。
事業者によってSIMカードの返却に対するスタンスが異なるのは、それぞれの経営方針や合理性の判断が違うためです。
1. 原則を重視する事業者
「SIMカードは貸与品」という原則を重視し、規約に則って返却を求めるタイプです。特に、損害金を設定している事業者はこの傾向が強いといえます。
2. コストや手間を考慮する事業者
返却されたSIMカードの管理や処分には、人件費や物流費などのコストがかかります。そのコストをかけるよりも、ユーザー自身に処分してもらう方が合理的と判断するタイプです。実際、返却されてもそのまま廃棄されることが多いといわれています。
最近では、auや楽天モバイルのように、以前は返却を求めていたものの、ユーザーの利便性向上やコスト削減のために自己破棄を認める方針に変更した事業者もあります。
主要キャリア・格安SIMの対応まとめ【一覧表】
それでは、具体的にどの事業者が返却必要で、どこが不要なのでしょうか。主要なサービスの対応を一覧にまとめました。
通信事業者 | 返却の要否 | 未返却時のペナルティ |
---|---|---|
ドコモ | 原則、返却が必要 | 明記なし(罰金等の話は稀) |
au / UQモバイル / povo | 返却不要(自己破棄) | なし |
ソフトバンク / ワイモバイル / LINEMO | 原則、返却が必要 | 明記なし(罰金等の話は稀) |
楽天モバイル | 返却不要(自己破棄) | なし |
NUROモバイル | 返却が必要 | 損害金3,300円の可能性あり |
IIJmio | 返却が必要 | 明記なし(損害金等の請求はなしと明言) |
mineo | 返却が必要 | 明記なし(損害金等の請求はなし) |
y.u mobile | 返却が必要 | SIMカード損害金3,300円の可能性あり |
返却不要なSIMカードの安全な処分方法

返却不要の場合は、自分で捨てていいんですね。でも、個人情報とか入ってそうで、そのまま捨てるのはちょっと不安です…。

その注意深さ、素晴らしいです。SIMカードには電話番号などの情報が記録されているため、物理的に破壊してから捨てるのが鉄則ですよ。安全な処分ステップを紹介します。
返却が不要で自分で処分する場合、個人情報漏洩のリスクを防ぐために適切な方法で処分することが非常に重要です。
SIMカードの心臓部である金色のICチップ部分をめがけて、ハサミで複数回カットします。シュレッダーにかけるのも非常に有効です。これにより、データの読み取りを完全に不可能にします。
念には念を入れ、裁断した破片を複数のゴミ袋に分けて捨てると、万が一の復元リスクをさらに低減できます。これで安心して処分できます。
よくある質問(FAQ)
- 損害金や罰金は本当に請求されるの?
- NUROモバイルやy.u mobileのように、規約に損害金の記載があり、実際に請求される可能性がある事業者は存在します。「多分大丈夫だろう」と油断せず、規約で返却が求められている場合は必ず返却しましょう。
- SIMカードを返却するときの送料は誰が負担するの?
- SIMカードを返却する際の郵送費は、基本的にユーザー(契約者)の自己負担となります。普通郵便で送るのが最も安価ですが、封筒にSIMカードを入れ、厚紙などで補強して送りましょう。
- eSIMの場合はどうなるの?
- eSIMは物理的なカードが存在しないため、返却という概念自体がありません。解約や乗り換えの際は、新しいプロファイルをダウンロードしたり、不要になったプロファイルをスマートフォンから削除したりするだけで手続きは完了します。
まとめ:SIMカードの返却は事業者のルールを確認して正しく対応しよう!

よくわかりました! SIMカードは「借り物」で、事業者によってルールが違うんですね。これからはちゃんと確認します!

その通りです。最後に、今日のポイントを3つにまとめますね。これを押さえておけば、もうSIMカードの処分に迷うことはありません。
今回は、契約終了後のSIMカードの取り扱いについて解説しました。最後に重要なポイントを振り返りましょう。
1. SIMカードは「借り物」と心得る
まず大前提として、SIMカードの所有権は通信事業者にあります。この点を理解しておくことが重要です。
2. 罰金の有無は事業者次第!必ず規約を確認
返却義務や損害金の有無は事業者によって全く異なります。思い込みで判断せず、解約時に必ず公式サイトや規約で確認するクセをつけましょう。
3. 自己破棄する際はICチップを破壊
返却不要の場合は、個人情報保護のため、ハサミでICチップを裁断してから捨てることを徹底してください。
たった一枚の小さなカードですが、扱い方を間違えると余計な出費やトラブルにつながる可能性があります。この記事を参考に、スマートかつ安全にSIMカードを処理してくださいね。